白無垢 1
花嫁はなぜ、白無垢を着るの?。
最近の結婚式はときおりファッションショーと化す。
白無垢の花嫁衣装から、真っ赤な振袖、そしてイブニングドレスに着替え、最後はまぼゆいカクテルドレスと、目まぐるしくお色直しをする花嫁さんもいます。
三時間あまりの披露宴のうち、花嫁さんが新郎の隣にすわっていたのは、たった三〇分くらいだったという話もめずらしくはない。
しきたりからすると、これはとんでもなく筋ちがいの話で、結婚式でのお色直しは一度だけ行うものなのだ。
そもそも、花嫁が白無垢の花嫁衣装を着るのは、結婚式で神を祀り、神に祈るためだ。
そのため、本来、不浄の身である新婦は、神に近づくためにふさわしい衣装を身につけなければならない。
それが、あの白無垢の花嫁衣装なのだ。
その後、お色直しを行い、色つきの衣装に着替えるわけだが、これは神に仕えた新婦が人間の女としてもどってきたことを意味する。
だから当然、お色直しを行うのは一回であるべきで、それ以上行うのは意味のないファッションショーということになります。